公開日:2026-05-07
カテゴリー:朝の見通し
昨日(5/6)、ドル円は157.915から155.016まで約290pipsの巨大陰線を叩き出した。
4月30日の517pips暴落から1週間かけて積み上げた上昇が、たった1日で崩壊した。H4のGC(ゴールデンクロス)が折れ、日中は全時間足がDC(デッドクロス)に陥落した——というのが昨日の話だ。
今朝、その崩壊から1日が経った。ドル円はどうなっているか。
今朝の価格
| 時刻 | Bid | Ask | スプレッド |
|---|---|---|---|
| 5/7 8:00 | 156.276 | 156.299 | 0.023 |
| 5/7 9:39 | 156.398 | 156.421 | 0.023 |
8:00時点で156.276。昨夜の最安値155.016からは約126pips戻している。そして9:39には156.398と、さらに+12.2pips上昇。
反発はしている。ただし、反発しているからといって「買い」ではない。
MTFの現状:下から光が差し始めた、でもまだ薄暗い
8:00→9:39のMTF(マルチタイムフレーム)分析をまとめる。
| 時間足 | MACD差(8:00) | MACD差(9:39) | RSI(9:39) | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| M5 | — | -0.0054 | 51.80 | 上昇一服。追い買いの勢いは鈍い |
| M15 | -0.0027 | +0.0092 | 52.23 | DC→GC転換。短期反発の根拠 |
| H1 | +0.0572 | +0.0680 | 45.80 | GC継続・改善。反発は残る |
| H4 | -0.0893 | -0.0816 | 38.28 | DC継続。差は縮小したが反転確定ではない |
| D1 | -0.4334 | -0.4259 | 38.04 | DC大幅継続。日足の弱さはほぼそのまま |
昨日の時点では全時間足がDCだった。今朝はM15がGCに転換し、H1もGCを維持している。短期足から光が差し始めた。
ただし、光が差しているのは下の方だけだ。H4はまだDC(MACD差-0.0816)、D1はMACD差-0.4259と深い。日足の下落構造はまったく修復されていない。
昨日の「前日総括及び今日の心構え」で書いた通り、H4のGC再成立がロング検討の最低条件だ。それはまだ来ていない。
156.500——この壁を越えられるか
今日の焦点は1つ。156.500を上抜けて、そこに定着できるかどうか。
9:39時点で、H1の高値は156.516まで一度到達している。しかしそこから156.40近辺に押し戻された。一瞬タッチしただけでは「上抜け」とは言えない。
156.500の「定着」とは何か。具体的に言えば:
- H1(1時間足)のローソク足が156.500より上で引けること
- 押し戻しが入っても156.500台を維持できること
- 理想的にはH4のMACD差が縮小→GCに転換する流れが同時に進むこと
この3つが揃えば、「反発は本物だ」と言える。今はまだ、1つ目すら確認できていない段階だ。
ダッシュボードの監視ライン
| 優先度 | 価格 | 現値からの距離 | 意味 |
|---|---|---|---|
| P1 | 156.516 | +11.8pips | H1高値。再上抜けが反発継続の第一関門 |
| P2 | 156.500 | +10.2pips | 本命ライン。ここの定着で初めてロング検討 |
| P3 | 156.293 | -10.5pips | 反発が残っているかの確認ライン |
| P4 | 156.203 | -19.5pips | H4/D1安値。割れると朝の反発を否定 |
| P5 | 156.000 | -39.8pips | 心理的節目 |
| P6 | 155.016 | -138.2pips | 昨日のD1安値。再試行なら警戒レベル |
下方向は、まず156.293を守れるかどうか。ここを割り込んでM15のGCも崩れるようなら、朝の反発は「戻り売りの餌食」だったということになる。
今日の3シナリオ
シナリオ1:156.500定着型——ロング候補が現実味を帯びる
156.516を再上抜けし、156.500台をBidベースで維持する。M15のGCが継続し、H1のMACD差がさらに拡大する形。
この場合、短期反発が中期回復に発展する可能性が出てくる。ただし明日(5/8)21:30にNFP(米雇用統計)を控えているため、今日ロングを建てるとしてもサイズは抑える。NFPで50〜100pips動くことは珍しくない。
シナリオ2:156.40揉み合い型——方向感が出ない
156.398近辺でM5だけ失速し、M15・H1のGCは残るが上にも抜けない。
NFP前日らしい「様子見」の展開。この場合、飛び乗る必要はまったくない。156.500上抜け、または156.293割れのどちらかが起きるまで待つだけだ。
シナリオ3:反発失速型——朝の反発は戻り売りに吸収される
156.293を維持できず、M15のGCが崩れる。H4のDCが再び拡大に転じる。
昨日の全時間足DCに逆戻り。155.016(昨日のD1安値)の再試行が現実味を持つ。この展開ならショートの検討が浮上するが、155.016に近い位置からの売りは値幅が取りにくい。戻りを待ってからの方が良い。
買い・売りの条件整理
買い(ロング):条件未成立
- H4 GCが再成立するまでロングの根拠がない
- 最低でもH1 GC継続+156.500の上抜け定着が必要
- 今日はNFP前日。仮に条件が揃ってもサイズは抑える
売り(ショート):条件は整いつつあるが、追いかけ禁止
- H4・D1がDCの環境は売り方向
- ただし155.016(D1安値)に近い位置からのショートは値幅リスクあり
- M15のGCが崩れ、156.293割れが確認できればショート検討
ノーポジ継続が最善。 ダッシュボードの判定もそう出ている。
まとめ:反発の芽は出た、でもまだ早い
昨日の崩壊から一夜明けて、M15がGC転換、H1はGC継続。短期足から回復の兆しは見えている。
だが、H4・D1はまだDC。156.500に一度タッチしたが定着していない。そして明日はNFPだ。
今の局面を一言で言えば、「買いたくなる形」に近づいたが、「買ってよい形」にはまだ届いていない。
やるべきことはシンプル。156.500の定着を確認するまで、何もしない。 確認できてもNFP前なので慎重に。確認できなければ、そのまま待つだけだ。
次のダッシュボード更新は13:00です。
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