公開日:2026-05-06
カテゴリー:朝の見通し
昨夜、ドル円は157.915まで駆け上がった。
前日(5/5)の高値だった157.859を突破し、一時は158.000にあと8.5pipsというところまで迫った。「今週はここまで上げてくれるか」という感触が出てきた瞬間だった。
ところが今朝8:00、相場は157.677まで反落していた。高値から23.8pips押し戻されている。
そして9:30のチェックでは157.632。157.500まで残り13.2pipsの地点にいる。
今朝の価格
| 時刻 | Bid | Ask | スプレッド |
|---|---|---|---|
| 5/6 8:00 | 157.677 | 157.706 | 0.029 |
| 5/6 9:30 | 157.632 | 157.657 | 0.025 |
他通貨の動きを確認すると、ドル高・円安方向の地合いは変わっていない(CHFJPY 201.607)。円が全面的に弱い環境が続いている。
今日の相場の本質:「浅い押し型」の最終確認フェーズ
今の局面を理解するために、少し流れを整理しておきたい。
4月30日の517pips大暴落から、ドル円は着実に回復してきた。155円台で底を打ち、156円台、157円台へと段階的に戻してきた。その過程でいくつかの「関門」を越えてきている。
- 157.06:最初の壁。ここを超えて定着したことが反発継続の根拠になった
- 157.315:「買い場になるかを確認する検査ライン」として僕たちが注目していたライン。5/5に上抜け
- 157.500:次の関門。突破後に「浅い押しのサポート候補」として機能するかが焦点
- 157.859:前日高値。昨夜に突破し、157.915まで到達
昨夜の動きで「上昇の継続意欲」は示された。問題は、この反落が「健全な押し目」で終わるのか、「ダマシ」になってしまうのかだ。
それを確認する鍵が 157.500 という水準になる。
MTFの現状:H4の粘りが唯一の支え
今朝8:00→9:30のMTF(マルチタイムフレーム)分析をまとめると、こういう状況だ。
| 時間足 | 8:00 RSI | 9:30 RSI | MACD方向 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| M5(5分) | 25.45 | 39.73 | GC転換 | 短期売られすぎから反発の初動 |
| M15(15分) | 36.98 | 38.72 | DC継続 | 調整圧力残存 |
| H1(1時間) | 57.71 | 53.85 | DC継続 | 上昇の勢いが鈍化 |
| H4(4時間) | 49.20 | 48.18 | GC継続 | 中期回復構造は残存 |
| D1(日足) | 44.03 | 43.68 | DC継続 | 大局は引き続き重い |
注目してほしいのはH4(4時間足)だ。
昨夜の短期過熱が調整に入り、M5・M15・H1は軟調に転じているのに、H4だけはGC(ゴールデンクロス)を維持したままだ。MACD差も+0.2066と、暴落前から比べると大きく改善されている。
この「H4の粘り」が、今の押し目シナリオを支えている唯一の材料だ。
一方で不安材料もある。H1がDC(デッドクロス)に転換し、上昇の短期的な勢いは明確に鈍化している。D1(日足)のMACDも依然DC継続で、大局では戻り売り圧力がなくなったわけではない。
今日の3シナリオ
シナリオA:157.500を守り、押し目完成へ(最もシンプルなロング候補)
157.500を下回らずに、M15が再び上向きに転換する。H4のGCが継続し、H1も再GCに向かう。
この形になれば、昨夜の高値157.915→158.000方向への再チャレンジが現実的になる。「浅い押し型」として機能したことが確認でき、今週の相場の方向性が決まりやすい。
ただし、僕はまだ飛び乗らない。M15の確認が先だ。
シナリオB:157.315まで押し、「理想の押し目」を作る
157.500を割り込んでも、157.315付近でH4のGCを維持したまま反発する。
実はこちらの方が「入りやすいロング」になる。157.315からの反発ならば損切りラインを引きやすく、リスクリワードが計算しやすい。焦って飛び乗る必要はない。押し目が深い方が、逆に安心感がある。
シナリオC:157.315を割り込み、回復失敗
157.315を維持できず、H4のGCも崩れ始める。
この場合は昨夜の157.915への上昇が「ダマシ」だったと判断する。157.06〜156.95への下落を視野に入れ、ロング計画は一旦リセットする。
今日の僕の判断:ノーポジ維持
今日もポジションは持たない。
理由は2つある。
1つ目。「押し目として成立するかの確認」がまだ終わっていない。 H4のGC継続は心強いが、M15・H1がDC継続中のため、今から買いに入るのは早い。押し目が完成してから入っても遅くない。
2つ目。今週金曜(5/8)21:30に米雇用統計(NFP)がある。 最も重要な経済指標の一つで、発表直後に相場が50〜100pips動くことも珍しくない。手持ちのポジションがあれば、その動きに巻き込まれるリスクがある。NFP前は「待つ」が基本だ。
今日見るべきポイントは1つだけ。157.500が守られるかどうか。
守られてM15が上向きに転換するなら、押し目完成に一歩近づく。割れても157.315でH4が踏みとどまるなら、まだシナリオは生きている。どちらの結果になっても、今は「確認」のフェーズだ。
リアルタイムの分析はダッシュボードで確認
今日13:00・20:00・23:00の定点観測データと分析も、随時このサイトで更新していく。
ビジュアルでまとめたダッシュボードはこちら:
昨夜の157.915到達の足取り、今朝の押し戻しの形も、チャートで確認できる。
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